新着情報一覧
2022年7月14日
ここでも「エルマーのぼうけん」!地方上演のお知らせ
この夏、紀伊國屋ホールにてファイナル公演を迎える「エルマーのぼうけん」は、地方上演もございます
8月6日(土)開演14:00 / 栃木県 さくら市氏家公民館 (満席)
主催・・・ さくら市教育委員会 (TEL:028-682-1611 )
8月7日(日)開演13:00、16:00/ 長野県 茅野市民館
主催・・・ 茅野市民館 (TEL:0266-82-8222 HP:http://www.chinoshiminkan.jp/ccc/2022/0807.html )
8月11日(木祝)開演13:30/福島県 白河文化交流館コミネス
主催・・・白河文化交流館コミネス (TEL:0248-23-5300 HP:http://cominess.jp/event/25201 )
お近くにお住まいの方はもちろん、夏休みの思い出に足をのばしてお出かけはいかがでしょうか?
会場でお会いできるのを楽しみにお待ちしております!
2022年7月11日
2022年新作落語お盆寄席に寄せて
お待たせしました!2022年新作落語お盆寄席、いよいよ来月開催です!続々とご予約頂いております。
世話役の清麿師匠から開催にあたっての想いを語っていただきました。
「来るものは拒まず、去る者は追わず」| 夢月亭清麿
毎年、お正月とお盆に、新作落語寄席をこの〝プーク人形劇場〟で公演させていただいている夢月亭清麿でございます。もう、二十年以上も続いております。きっかけは、それまでの根城であった〝渋谷ジァンジァン〟の閉鎖でした。「ウチでよかったら、やりませんか」というありがたい言葉をかけて下さったのが、プークさんです。
我々のリーダーで、残念ながら去年の秋に亡くなった三遊亭円丈師は、ある信念を持っていました。「新作落語は、独演会や二人会では限界がある。寄席形式で出演者がチケットを売らないシステムがいい。〝来る者は拒まず、去る者は追わず〟だよ。落語家も客も絶えず動いていなきゃあダメだよ。」
この言葉は大変重いものです。昔の寄席と異なり、今の寄席は限られた人気者や実力者が出番を多く持ちます。落語家の人数が多すぎて、寄席の数が少なすぎるのです。よっぽどの人気者でない限り、落語会を開くには、チケットを売りさばくという大仕事をしなければなりません。知名度のない若手では、まず無理でしょう。
円丈師はこうも言っておりました。「客と落語家の関係は難しいよ。今は友だちになっちゃう客が、かなりいるけど、ごひいきと友達は違うんだよ。友達の前で、落語、特に新作は演じても正確な評価は得られないよ。何人もの出演者が出る寄席形式が、やはり、理想に近いんじゃあないかな」
円丈師亡き後、これらの言葉を肝に銘じて、〝来る者は拒まず、去る者は追わず〟で公演したいと思います。ぜひお越しを。
『みんなとプーク』280号 「smile+」より転載
夢月亭清麿(むげつていきよまろ) プロフィール
本名は池谷実。1950年生まれ、東京都出身。新作落語を中心に演じ、得意ネタは東京の地名シリーズ。映画好き、プロレス好きでも知られ、『プロレスラーのとっておきの話』などの著作も発表している。出囃子は「串本節」。
2022年5月23日
プーク人形劇場 ポンチ寄席2022
『怪談 牡丹灯籠』 二夜つづき
一夜目 6月24日(金)17時開演
『開口一番』 入船亭辰ぢろ
『太神楽』 翁家勝丸
『写真の仇討』 八光亭春輔
三遊亭円朝作
『怪談牡丹灯籠 お札はがし』 八光亭春輔
二夜目 6月25日(土)17時開演
『開口一番』 入船亭辰ぢろ
『紙切り』 林家二楽
『七段目』 八光亭春輔
三遊亭円朝作
『怪談牡丹灯籠 幸手堤』 八光亭春輔
★二夜とも大喜利、かっぽれ、お楽しみ福引あり!
<八光亭春輔プロフィール>
略歴
世田谷区出身。 小学生時代。ラジオ「しろうと寄席」に通信亭三助の芸名で40回鐘を鳴らした。
(TBSラジオしろうと寄席 1955年3月~1962年10月終了)
1964年7月 八代目林家正蔵(彦六)に入門。6番弟子となる。前座名は林家あとむ。
1969年7月 二つ目昇進。林家照蔵に改名。
1977年7月 藤間流家元・尾上辰之助より香寿太郎の名を貰い、藤間流名取になる。
1979年9月 真代昇進。三代目八光亭春輔襲名。
1993年 文化庁芸術祭賞受賞。
●会 場
プーク人形劇場
●日 時
6月24日(金)17時開演 6月25日(土)17時開演
●木戸銭
二夜通し券 ¥5000
前売り券 ¥2800
当日券 ¥3000
【お問い合わせ・ご予約】
プーク人形劇場 03-3379-0234/theatrepuk@gmail.com
または下記フォームよりお申し込みください。
牡丹燈籠 二夜続き ご予約フォーム
2022年5月6日
プーク人形劇場誕生50周年シリーズ⑫
皆さん、こんにちは。プーク人形劇場では『もりのへなそうる』と『影絵人形劇 大きなかぶ』の公演が始まり、ゴールデンウィークにはたくさんの皆さんにご来場いただきました。まだ観ていないという方、明日からの公演は比較的お席に余裕がありますので是非お出かけくださいませ。
さて『もりのへなそうる』では、てつたくんとみつやくんが繰り広げる遊びの中から物語が展開していきます。この「こども」と「遊び」とは一体どんな関係にあるのでしょうか。先月発行の 「みんなとプーク」第279春号 『プーク見聞録』のコーナーから、一緒に考えを巡らせてみたいと思います。
プーク見聞録 その5 ~こどもと遊び~
この春からプーク人形劇場では『もりのへなそうる』が上演されます。お芝居では五歳になったお兄さんのてつたくんが、二歳年下の弟みつやくんを連れて、こども部屋から想像で見立てた不思議な森へと探検に出ます。鬱蒼とした密林を切り開き、果敢に進んで行く二人は、やがて森の奥に”きれいなでっかい卵”を見つけ……。そうして始まるこのお話しは、私たちをこどもの遊びの世界へと誘います。今回は、そんなお芝居にもある「こども」と「遊び」について様々な本からみていきましょう。
皆さんは「七歳までは神のうち」という口碑をご存じでしょうか。柳田国男さんが採取したと言われるこの言葉の解釈については諸説あり、よく知られているものには七五三や七つ子参りに関係し、幼子の命の不安定さを述べているという説があります。その一方ではもっと単純に、こどもは大人とは異なる存在であることを表しているとする説もあり、こちらは子やらいという古い言葉にも繋がる解釈でしょう。しかし、ここではこの言葉を文字通りに七歳(満年齢の五、六歳)までのこどもは神と同じだとするものと考えます。その理由は「遊び」にあります。
人類を「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」と呼称したのは歴史家のヨハン・ホイジンガです。彼はその著書において「文化は遊びのなかで始まった」と、文化の本質が遊びにあることを説いています。では、遊びとは何でしょう。我が国におけるその起源について、詩人の高橋睦郎さんが『遊ぶ日本』の中で興味深い論考を記しています。高橋さんは『神楽歌』の一つ「木綿(ゆふ)作る」において「遊べ」と繰り返し唱和されることに着目し、―元方が「君も神ぞ」というのに対して、末方が「汝も神ぞ」といっているから、唱和する両者は神と想定されるだろう。とすると、「遊べ」とはほんらい神の動詞なのではないかーと推察します。
神と遊びの関連で言えば、東北などの巫女の職能にオシラアソバセがあります。これはオシラサマと呼ばれる木偶(でく)を手で操り、祭文を唱えながらそこに宿った神を遊ばせる祭事のことで、ここでも「遊ばせ」が神の動詞として用いられています。その他にも神楽を神遊びという場合もあることから本来の遊びとは神を楽しませ、神と人とが交歓するための行為であったことが想像されます。
そうした「遊び」は、現代では社会学者のロジェ・カイヨワの手によって分類化され、『遊びと人間』において彼は、ごっこ遊びや芝居をミミクリ(模擬)の遊びから生じたものと記しています。また民俗学においては、こどもの遊びは大人の慣習や神事の模倣に始まり、そこから本来の意味が抜け落ちて生じるものだとする考え方もあります。日本語における模擬や模倣の起源は、マネブ、マナブと言う古語にあるので、日本では模倣と学習が同源であったことが推量されます。すると、こどもの遊びとは大人の模倣を通した社会経験だと考えられそうですが、果たしてそれだけでしょうか。
仏文学者の多田道太郎さんは『遊びと日本人』の中で次のように述べています。―子供は大人そのものをマネているのではない。大人のすることを模倣し、模倣しているうちに自由な好奇心の発動を味わい、これを遊んでいるのである。(中略)子供は実用性をはなれ、感動そのものとなる。子供が最初の詩人となる。子供は大人を模倣しながら、しかし彼はいわば純粋模倣者となる。大人をマネるだけではない、彼は状況を模倣し、生物を模倣し、宇宙そのものを模倣する―ここで言う「感動」とは、即ち私たちの太古の記憶のことです。
民俗学者のフロベニウスはアフリカでの調査を通して、古代人の生活における経験は、まだ表現を得ず「ただ感動に打たれた状態」であったと考えました。こどもとは人の未来であると同時に過去でもあるという考え方がありますが、私たちはこどもの遊ぶ姿に、生きることがただ感動そのものであった頃の記憶を、或いは神の面影を感じているのかも知れません。だからこそ、私たちはその姿に感動をすら覚えるのでしょう。
「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、遊ぶこどもの声聞けば、我が身さげこど動(ゆる)がるれ」とは、平安時代の今様集『梁塵秘抄』の一首にもその感動は歌われています。この春は、こどもと遊びの季節を過ごされてはいかがでしょう。劇場では小さなお友達から大きなお友達まで、すべての皆さまをお待ちしております。お客さまも神さまです。(文・池田日明)
こどもたちは未来でもあり、過去でもあったのですね。太古の昔から遠い未来までがこどもたちによってつながっている、何だかとてもスケールの大きな話ですが、客席のこどもたちの素直な反応が、私たち大人に元気や癒しを与えてくれるのは、このようなルーツも影響していたのかもしれません。
こどもの遊びから生まれた「へなそうる」にどうぞ会いにいらしてください。公演は6月5日(日)まで行っています。劇場でお待ちしております。
2022年4月21日
ニコニコ超会議2022 へ合同出展します!【超スチームパーク】
ニコニコ超会議2022「超スチームパーク」会場にて
スタジオ・ノーヴァ、人形劇団プークが合同出展します!!
今回のイベントではたくさんの方に人形劇の世界を知っていただき、体感できる演出をし
ます。
プークの人形劇でおなじみの人形や、スタジオ・ノーヴァオリジナルパペットがみなさん
を楽しくお出迎え。人形と一緒に記念撮影などお楽しみいただけます。
そのほか
スタジオ・ノーヴァが参加した映像作品、
製作人形の写真展示、
オリジナルグッズの販売をします。
ぜひお越しください!!
【開催場所】幕張メッセ 国際展示場 HALL2-A11
最寄り駅:JR京葉線・海浜幕張駅
東京駅から:東京駅 >JR京葉線> 海浜幕張駅
来場詳細については「幕張メッセ」のアクセスガイドをご覧ください。
【開催日時】4月29日(金・祝) 10:00~18:00
4月30日(土) 10:00~17:00