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2024年10月20日
秋の子どもの劇場・まもなく開幕!
あの作品が、プーク人形劇場に帰ってきます!
『りんごかもしれない』の初演は、2020年3月。
2019年にむかえた創立90周年の記念年間、その年度の締めくくりに、新作として幕をあけました。
原作者のヨシタケシンスケさんが、美術デザインを手掛け、舞台装置のためにイラストも描き下ろし、人形や仕掛けのアイディアもたくさん出してくださいました。
ヨシタケさんご本人も、絵本とはまた違った世界を楽しみながら一緒に創った、なんとも贅沢な稽古場でうまれた作品でした。
そんな中、コロナ禍が猛威をふるいます。
予定していた公演は、初日をあけてまもなく中止を余儀なくされ、劇場も休館。
緊急事態宣言が解除され、劇場をやっと再開できた公演では、
定員を大幅にさげ、客席と距離をとるために一部演出も変更。俳優達はマウスガードをつけた状態で演じました。
★2020年のクラウドファンディングでは、ヨシタケさんから応援のイラストをいただきました。
★劇場再開時、急遽取り付けた透明のパーテーションには、激突しないよう目印にボールを取り付けました。ちょっとリンゴみたい。
★離れて並んでね、とつけた足跡マークは、今はもうありません。
そんな中でも舞台は好評を博し、その後全国公演へ。各地で大好評の作品が、いよいよプーク人形劇場に帰ってきます!
コロナ禍で「密を避ける」ため封印していたちょっとした演出も、今回は復活!プーク人形劇場だからこそ楽しんでもらえる舞台へとパワーアップしています。
あの時見逃したという方も、また観たいという方も、初体験の方も、皆さんぜひお出かけください!
音・おと・オト…プー吉・チビと楽しくあそぼ!
『プー吉・チビのムジカ−Música−ブラボー』…タイトルだけ聞いてもなんのことやらわからない!というこの作品、全国公演から始まり、今回初めてプーク人形劇場の舞台に登場します。
ちょっと不思議・ちょっと面白い・なんだか楽しい!
最新のテクノロジー(??)と、レトロな懐かしさとが混在する、ひとことでは言い表せない作品ですが、プークの劇場に入るにあたり新しいシーンや音楽が追加され、ぐーんとパワーアップしました!
「音」を「楽しむ」それが『音楽』・・・人形達の動きと音でいろいろ遊んじゃおう!
3人の俳優の、吹っ切れた演技もお楽しみに!
劇場入りする前の稽古場を覗いてきました▼
日時
2024年 公演日程 詳細はクリック
10月 26日(土)10:30
10月 27日(日)10:30/14:00
11月 2日(土)10:30
11月 4日(月)10:30/14:00
11月 9日(土)14:00
11月 10日(日)10:30/14:00団体
11月 16日(土)10:30
11月 17日(日)10:30
11月 23日(土)10:30/14:00
11月 24日(日)10:30/14:00
チケット
全自由席/3歳以上均一 詳細はクリック
一般:3300円(3000円+消費税300円)
友の会会員:2640円(2400円+消費税240円)
※友の会同伴は、2970円(2700円+消費税270円)になります
※団体(15名様以上)、70歳以上のお客様:2200円(2000円+消費税200円)
スタッフ・キャスト
スタッフ・キャスト 詳細はクリック
『りんごかもしれない』
◆原作・美術デザイン:ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社刊)
◆脚色:西本勝毅
◆演出:柴崎喜彦
◆美術造形:坂上浩士
◆音楽:庄子智一
◆音響効果:川名 武
◆振付:上田 亮(音楽座ミュージカル)
『プー吉・チビのムジカ−Música−ブラボー』
◆作・演出/柴崎喜彦
◆美術/伊賀昌美
◆音楽/吉川安志
◆音響効果/池田日明
【出演者】
川尻麻美夏、山越美和、小立哲也
【共通スタッフ】
照明/芦辺 靖 舞台監督/小立哲也 制作/竹野明日香
▼この迷路・・りんごかもしれない
プークの新聞「みんなとプーク」秋号は、迷路の表紙が目印です。
『りんごかもしれない』『プー吉・チビのムジカ−Música−ブラボー』の上演期間中、ロビー売店にもご用意していますので、読みたい!という方はお声かけくださいね。
表紙の迷路とイラストを描いてくれたのは、ペーパークラフト作家・イラストレーターの智与さんです。細部まで作り込まれ、可愛くて存在感もあるペーパークラフト作品がwebで紹介されています。ぜひ覗いてみてくださいね! ≫ Paper Forest / ≫ tumblr
2024年10月1日
杉並子育て応援券使えます!
2024年8月30日
『エルマーのぼうけん』シリーズの作者、ルース・スタイルス・ガネットさんを偲んで ―――
今年6月11日に100歳で亡くなった『エルマーのぼうけん』シリーズの著者、ルース・S・ガネットさんを偲ぶセレモニーが、先日8月12日(日本時間の13日)ルースさんの誕生日に合わせ、地元イサカ(米国・ニューヨーク州)で執り行われました。プークからは劇団員一人一人がメッセージを寄せた色紙をお送りしています。
プークと『エルマーのぼうけん』との出会いは古く、半世紀以上も遡ります。劇団創立当初から人形劇の映像化に強い関心を持っていたプークは、舞台と映像の相互間での実験的な試みを行う中で、NHK教育テレビ『エルマーのぼうけん』の製作に携わることになりました。この物語に惚れ込んだ劇団員は、広く子どもたちに届けるべき作品だとして、1965年には舞台化を果たします。
グラフィックデザイナー・土方重巳さんの手掛けたイラストが大人気に。土方さんは戦前からのプークの協力者で、キャラクターデザインの先駆者としても知られる。
その頃の日本は、子どもたちを取り巻く文化環境が著しく変化し、過渡期を迎えていました。「子どもたちのためにどのような人形劇を創っていくか」そのような模索の中で生まれた舞台『エルマーのぼうけん』は、地域の母親、青年たちを巻き込んだ、「子ども劇場」「おやこ劇場」運動の象徴的な作品として全国に広がってゆくのです。以来、日本各地で多くの支持を得ながら、プークの大切な作品として受け継がれてきました。
そしてプークは、2019年の劇団創立90周年に向けた大きなプロジェクトを立ち上げたのです。それは、様々な課題を抱えた現代社会に生きる私たちが、『エルマーのぼうけん』と改めて向き合い、新たな舞台を創ろうというものでした。美術家には、ブルガリア人形劇界の巨匠マィア・ペトロヴァ氏を迎えることに決まりました。また出版70周年を迎えたアメリカでは、原作者のルースさんが元気に暮らしていらっしゃるという、これ以上にない素晴らしいニュースを耳にした制作チームは、ぜひ一度お会いしたいとイサカのご自宅を訪ねることにしました。
実は少し前に骨盤の骨を折る大怪我をされていたルースさんでしたが、私たちのことを快く迎えてくださったのです。それどころか、背筋はピンと伸び、自分の足で歩きまわって家の中を案内してくれるほどの回復ぶりでした。部屋には季節に合ったクロスやインテリアが、生活のための道具がたくさん揃っていました。食卓には庭に生ったオレンジの実、お手製のパンにジャム、地元で作られたバターにチーズが所狭しと並べられ、私たちにふるまってくれました。人間の豊かな営みと、遊び心に満ちた暮らし、時折見せる子どものような表情に、私たちはいつしかエルマー少年を重ねその人柄に惹かれていったのです。
日本のファンの皆さんがルースさんに会ったら、どんなにか元気をもらえるだろう。私たちの夢は膨らみ、2018年夏、ついにルースさんの来日が実現しました。その大スクープはたちまち日本全国を駆け巡り、取材やイベントで持ち切りとなりました。ハードスケジュールの中でも、ルースさんと、同行していた娘のルイーズさん、ペギーさんは、日本での交流を心から楽しみ、いつもにこやかに私たちの仕事を気遣い、たまに冗談を言って笑い合ったりしたのを本当によく覚えています。紀伊國屋公演初日の舞台挨拶、4日間8ステージの公演、プークの演出家と3人のゲストを招いたパネルディスカッション、クラウドファンディング協力者を交えた懇親会、書店でのサイン会と、連日満員のお客さんが詰め掛けました。
観劇中、動物たちのおかしな動きややり取りに、声をあげて笑っている姿が印象的でした。
『エルマーのぼうけん』を執筆したときのこと、子どもの頃のこと、今の暮らしのことなど、たくさんお話くださいました。ファンからの質問に直接答えるコーナーも。写真左から二番目は、翻訳をされた渡辺茂男さんのご長男で、子どもの本作家の鉄太さん。オーストラリアから駆けつけてくださいました。
95歳の誕生日を翌週に控えたルースさんを、プークメンバーと紀伊國屋書店スタッフらでお祝いしました。向かって右が次女のぺギーさん、左が五女のルイーズさん。最後は皆で輪になって、歌って、踊って、楽しいひとときでした。
それらのどのシーンにおいても、ルースさんから発せられる眩い光のようなエネルギーを受け取らなかった人はいないはずです。ルースさんには生きるエネルギーが溢れていました。私たちにとって、エルマーそのものであったルースさん。決して争うことをせず、知恵と勇気と優しさで、どんな困難も乗り越えてみせるエルマーの姿に、私たちは魅了され続けるのです。ルースさんとエルマーが紡いだ物語は、これからも生き続けるでしょう。
ずっとずっと大好きです、ルースさん ―――
“日本で過ごした時間、プークの人々とその協力者のみなさんと共に過ごした時間は、本当に楽しいものでした。公演の日、あれほど沢山のエルマーとボリスのファンに会うことができて感激しましたし、三世代にわたってエルマーを愛してくれている人々にも出会えて、なんと嬉しかったことでしょう。人形遣いたち、人形たち、舞台美術、音楽、その全てが魅力的でした。”(帰国後に下さった手紙より)
2024年8月23日
『チャスラフスカ 東京 1964 ー伝説の選手 誕生の物語ー』オンライン配信決定!
紀伊國屋ホールでの公演の収録映像をオンライン配信いたします!
見逃してしまった方、もう一度見たい方、ぜひおうちでお楽しみください。
★視聴券の購入はこちら
カンフェティストリーミングシアター
https://www.confetti-web.com/events/3377
視聴券:2,000円(税込)
[販売期間]2024年8月23日(金) 18:00~8月30日(金) 20:59
[配信期間]2024年8月23日(金) 18:00~8月30日(金) 23:59
★作品の詳細はこちら
人形劇団プーク × アルファ劇場 共同制作公演
チャスラフスカ 東京 1964
ー伝説の選手 誕生の物語ー
https://caslavska-puk.amebaownd.com/
2024年7月9日
『みんなとプーク』夏号 お届け中…
★夏号はチャスラフスカ特集!
表紙にも、5月のチェコでの稽古風景を配置しました。まだまだ試行錯誤の真っ最中の稽古場の様子です。
★ご予約受付中!
人形劇団プーク × アルファ劇場 共同制作公演
チャスラフスカ 東京 1964
〜伝説の選手 誕生の物語〜
https://caslavska-puk.amebaownd.com/
8月2日(金)・3日(土)・4日(日)
開演 10:30/14:00
会場 紀伊國屋ホール
お申込み・お問合せ:人形劇団プーク
03-3370-3371 / puppet@puk.jp